Taeko Goto Blog

色白にも透け感を感じる柔肌とツルリと詰まった陶器肌がある

色白=柔肌… なわけではありません。 色白でツルリ陶器肌というのもあります。十人十色という言葉があるように、青いか黄色いかで語るのは色味の区分ですが、その次の区分が「肌質」の柔らかいか、堅いかという区分です。そして更に似合う色のキャパが広いか狭いかという個人差が色白か色黒かということになります。

人肌は、どのグループにも色白から色黒まで存在する

どのグループであっても、色白から色黒までいるので、肌の明度で肌質(ハードorソフト)や肌色(ブルーorイエロー)を語ることはできません。 あなたの肌色を見ていく条件を優先順位で語るなら、下記のような着眼点があります。

1,肌色の2大区分(ブルーアンダートーンorイエローアンダートーン)を見る
2,肌質をみる(ハードorソフト)を見る
3,4区分のどこに入るかを見る(サマー・ウィンター・スプリング・オータム)
4,色白でキャパがあるタイプか、浅黒でキャパが狭いのか
5,清らかでキャパが広いのか、にごりみが強くキャパが限られるのか

例えば私は、ブルーアンダートーンのサマーなので、ソフトな肌質で色白ではありますが、にごりみが強く似合う色のキャパはかなり狭いタイプです。

シーズンごとの特徴

<サマー>
①サマーの色白で透明感のある人
淡くてキレイなパステルがよく似合います。また、冴えたブルーレッドやディープローズなどの
軽くて彩度が高い赤がキレイに映えます。松田聖子さんがそのタイプではないかと思います。

②サマーの色白で柔らかいくすみ感のある人
淡くて濁ったライトグレイッシュトーンやグレイッシュ、ソフト、ダルといった中間色の色が似合い、
彩度の高いビビッドカラーはまぶしくて浮いて見えます。美智子妃殿下が代表といえるでしょう。

③サマーの中高明度で少し張り感の人
色白さんでありながら透けるような儚さよりは少し張りがありつつ、透明感を持っているような肌だが
それでも塊感ほどではない繊細さを含む肌は、羽生結弦さん、玉木宏さん、藤木直人さんのような感じ
とでもいいましょうか。

④サマーでウインターとの境目のような赤みを含んだ濃いめの肌色
一見サマーらしいデリケートさをあまり感じない人達ですが、ウィンターほどしっかりした肌の
存在感で、芸能人で言うと明石屋さんまさんや小倉智昭さんがサマーっぽくないサマーに見えます。

<ウィンター>
①ウィンターで色白、透明感がある人
吉永さゆりさんのようなピキッとした白い肌で、極薄パステルの着物を着ていると本当に上品です。
サマーと違って肌の表面にツルピカな光沢感を感じます。

②ウィンターでしっかり色白
小雪さん、綾瀬はるかさんのように、真っ黒や真っ白をきても肌のしっかり感から
負けないでキレイに映える肌です。

③ウィンター中明度しっかり肌
黒木メイサさん、松たか子さんのような感じと言えばいいでしょうか。
色白というほどでものない中明度の肌だと丈夫な印象が感じられます。

④ウィンターの濃い肌
しっかりした濃さに赤みが隠れているような肌色といましょうか。渡辺謙さん、舘ひろしさんのような
真っ黒がよく似合ってピシッとした出来映えを感じる肌です。

<スプリング>
①透けそうな肌(オーガンジー肌)
向こう側が透けて見えそうな柔肌で、はかなげな溶けてしまいそうな肌です。
おそらくすっぴんに近いときソバカスが見られるようなフワッとした印象で
深津絵里さんはそんな感じかと思います。

②色白シルク肌
十分色白で透ける程ではなく、少しピリッとしたニュアンスがある肌です。
米倉涼子さん、上野樹里さん、桃井かおりさん、高橋一生さんはそのような感じかと思います。

③中明度で比較的ハリ感がある肌
はかないというより、元気なパワーを感じる印象が肌からもあり、儚さより健康感がある肌で
エドはるみさん、イモトさん、香取慎吾さんなどが当てはまると思います。

④くすみも含む中明度の肌
出川哲朗さん、さまぁ~ず三村マサカズさん、木村拓哉さんどが色白ではないけれど、
オータムではない軽やかで重くない色が似合うスプリングの肌ですね。

<オータム>
①色白ツルリ肌
綾野剛さん、真木よう子さん、本上まなみさんのような色白で透明感があるようですが
陶器のような密度が詰まった肌の人です。スプリングを着れてしまう様に見えますが
鈍く明るい色やライトグレイッシュのデリケートカラーもキレイな人達です。

②中明度ツルリ肌
真鍋かをりさん、飯島直子さん、又吉さん、山下智久さんなど色白までいかないとしても、
色黒ではないキレイな肌で、ダルやディープ、ダークといった落ち着き色が上品な肌です。

③やや深みと濁りを兼ね備えた落ち着き肌
もこみちさん、中居正広さん、大野智(嵐さん)など、ややエレガントな香りを纏い
深い色、しっかりした色が似合う、濁った淡い色は顔がくすんでしまう人達です。

④どーんと重い色に耐えられる頑丈そうな肌
松本人志さん、鈴木雅之さん、今井翼(タッキー&翼)、斉藤工さんなど存在が濃いと
一目でわかる重たい存在感を放つ人で、どの世界でも匠の香りを放つ芸術家タイプです。

色白といっても、4段階くらいある

 このように、どこからが色白か、色黒かは簡単に区別が付きませんが、いわゆる色白も下記のように
4段階ほどは大まかにあると思います。

●透ける色白
●透けない色白
●しっかり密度がある色白
●パキッとしているハリで色白のように感じる色白

ここに赤みが強いか、青みが強いかという差も加わりながらの4シーズンカラーですから、細かく言えば16パターンくらいは簡単に分かれてしまいますが、そこを気にするより、4つの違いをまずしっかり把握する方が役立ちます。

自分の正確なポジションを把握するだけでは的確な装いは作れない

なぜなら、あなたの肌を細分化してぴったりの色を理解しても、それが市場には商品として売っていません。限られた商品から自分により近いものを選び、自分に都合を合わせる組合わせ術の方がよっぽど現実的な対応力だからです。
その意味でショッピングエスコートは自分のためにどう組み合わせるかを現実的に学べるまさにレッスンというものです。色彩学の基礎も活かした配色の技術に裏付けされ、なおかつ似合う色の選別とはどういうものか? それは一人一人微妙な違いがあるというのが個性の違いですから、マンツーマンで自分だけに自分のコーディネートの意図を説明してもらう方がよっぽど早いのです。

あなたの個性を語ってくれない(説明してくれない)コーディネーターなら、ツールとしてだけ色をあなたにあてがっているだけのスタイリストということになるでしょう。

服は心の成長のために着るものだと私は思っています。

 

 

 

 

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