Taeko Goto Blog

上司を合理的に使うのも仕事のポイント

自分には上手くできない仕事をうまいこと上司にふったお話です。

私は入社3カ月後に、まだろくに仕事もわかっていない状態で小さな店舗の店長代理で異動させられた経験があります。 そこで最初に出くわした問題は、とても厄介な人物との遭遇でした。

仕事の倫理が通じない「無理な人」に下した判断

それは前任者の時から働いていた60歳代のパートのおばさんでした。大学生の息子がいるらしく、私は新卒でしたから、彼女には子どもと同じように見えていたようです。
前任者は1学年上の男性店長で、どうやらゆる~く売上に関心もなくやっていたようで彼女のことも野放しだったのでしょう。 彼女は何を注意しても全てはむかう有様で、当時ラジカセでBGMを流していたら、自分のお気に入りの歌謡曲を勝手にかける始末です。 注意すると 「あなただって自分の好きな曲をかけているじゃない!」と言ってきたので、「私は店長として店で流してよいと思う曲を判断して流しています。ここは職場で、あなたのおうちではありませんから指示に従って下さい。」 と言わざるをえない状況でした。 おとなになっても仕事のなんたるかがわからないまま生きてきた人が働きにきてしまったのだなと思いました。

論理的にも「無理」の判断が自分を救う

だからといって放置していると、お客様にも失礼な態度を取ってしまうような人です。 新人店長としてはもはやお手上げです。 そこで考えたのが男性上司のマネジャーをうまく使うことです。 彼女は男性の言うことなら
耳を傾けるという予測がありましたので、ある日、マネジャーにお願しました。

「再三注意をしても反発ばかりで、彼女は年下の小娘から指示されるのが我慢ならない人なのです。仕事に集中できないのでマネジャーから話をして、あの人を辞めさせて下さい。 『店長のことが気に入らないとしても、彼女は会社の決定としてこの店をやっていくから、ここに居続けても面白くないでしょ?』 とマネジャーに言われれば納得するんじゃないですかね? 何末までに必ず辞めてもらって下さい。私が言っても話しがこじれるばかりですから、この問題をうまく片付けるのが、この店にとってのマネジャーの仕事だと思います。お願しますね。」

マネジャーは一言、「なるほど」 と言っていました。
そして予定通りハチャメチャなエネルギーは退散となりました。 ようやく仕事に集中できるようになり喜ばしいかぎりでした。

気を使いすぎてお互いが不幸になることはない

よくある問題で、辞めさせたら悪いんじゃないかとか、いつかは解ってくれるんじゃないかといった気づかいがありますが、適正ではない所にいるのは本人にも周りにもいいことはありません。
その判断を下すのは組織の中では本人というより上長です。 チームリーダーはそれだけ人の適性見なければならない責任がありますが、その分給与が高いのです。 チーム全体が目的に向かってスムーズに働くようにバランスを見るのが上長の役割であり、不適切をごまかす力がビジネス力ではありません。

まとめ

自分で全てを解決しようとしても所詮は無理です。 組織で働くなら、その力を使う工夫をすることです。
一人で仕事をしているならアウトソーシングの有効活用ということになるわけです。
なんでも背負いこんで頭を悩めていることが仕事をしていることだと酔いしれるのではなく、ダメだという英断が新しい突破口をみつけるきっかけになることは意外と多いのではないでしょうか?

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