Taeko Goto Blog

欲する色は不足を補いたいという欠乏感の心理を表す(1)

自分の好きな色は、どうして好きなのか? 考えたことありますか? そこには自分の欲求心理が隠れています。
単純に好きという場合と、ネガティブな恐れや不安があなたにその色を選ばせているケースと2通りあります。私も昔は黒さえ着ていれば完璧だと思い込んでいましたが、全く似合わない事実を突きつけられて、はじめて黒を求めていた自分の欠乏感に気づくことができて、「色」と「心の不安」の結びつきに本当に驚かされました。 あなたの「好きな色」は、ピュアな喜びですか?それとも不安の裏返しですか? 今回は、黒・グレー・白の3色についてみてみましょう。

無彩色は本当は色ではない

服や物の色として表現されているので色だと思っていますが、色彩学の基本からお話しすれば色ではなく「明度」なのが無彩色である黒・白・グレーです。「色」とは本来有彩色のことをさし「彩度」という尺度をもっているのですが、黒・白・グレーには文字通り、「彩り」が「無い」ということです。 白黒テレビを見て色が付いていないと思うのと同じで、「好きな色は?」 と聞かれて「黒」と答えるのは、的が外れているというのが本当のところです。

黒…強く見せたい、あるいは自分をみせたくない、自分を偽る心理

やくざが黒を着たがるのはなぜか? インタビューしたことはないですが、最も重く、最も堅く強く見える収縮色なので虚勢を張るには一番適しています。 また、鎧のように外から自分を遮断する力も強いので、自分を見せないようバリアをつくるのに効果的です。六ルートスーツはこの作用を心理的に使えている着る側と、フォーマルとして正式なきちんと感がでるという一般社会通念に基づていて、制服のようになった経緯があると感じます。 黒のポジティブな解釈としては、非現実的な存在感がモダンでアーティスティックな印象を醸し出します。 1980年代に一世を風靡したコムデギャルソンやワイズが黒尽くしだったのは、このモダンの代表格でした。

白…清潔、潔白、リセット、完全、全てを含む憧れの心理

全ての色の光を全部たすと白になります。因みに太陽光はプリズムで分解すると7色の色に分光するのを理科で習ったと思います。自然現象として虹でそれを私達は体感していますね。神様を白で例えるのは、全てを含んでいる完全無欠な色だからです。人間は完全無欠ではないので、白にはなれないのが現実です。 その意味で、白は憧れであり、好きになるのは無理もないかもしれません。
白にネガティブな意味がないのもうなずけますね。 完全さを求める人は、白を着たくなるのでしょうが、人間は神ではないので、もう少し濁っていていいのだと思います。 物理的な表現なら、100%の反射率が白ですから、人間は90%、95%の反射率でも十分白いといえるのではないでしょうか? 何かを 「白紙に戻したい」 時も人は強烈に白にひかれます。 問題にまみれてうんざりしている人は、やたらリセットをのぞみ白を選んだりします。 私にもそういう時がありました。

グレー…黒と白の中間で、光を遮断した曇りの心理

グレーは黒と白の中間で白から光を遮った結果です。 曇り空は、雲で太陽光が遮断されて空がグレーになりますよね。曇り空はどんよりして憂鬱な気分になるよな心理を反映しています。 言い換えれば、ダークになり切ってもいないけどクリアでもないから、まあまあの 「良くも悪くもない状態=無難」 という心理を表しやすいです。 グレーが好きだという人に 「だって無難じゃない?」という言い方が結構ありますが、私はそういう人に 「無難は幻想ですよ。」 と言ってあげることにしています(苦笑)。
黒は闇、曇りは光が十分でない陰りのある状態ですから、実は、迷走、落胆といったネガティブな心理が隠れているものです。

まとめ

どの色がすきであってもいいと思います。私も自分に似合わないオータムの渋い色が大好きですで、それは私が独特な渋みのある人間でありたいという願望と一致しています。私がそれを願望とわかってそれを目指す心理を解っているからこそ、私はその色に頼ることなく自分に似合う色を着ていても幸せなのです。 私がネガティブな状態で似合う色を知らなかった時代は、オータムの色を着て似合わないと不満を抱いていました。 好きな色をポジティブな部分の自分の目標に出来るのが健全な状態であり、無理矢理着て不都合をさらす道具にしないようにしてほしい…。 自分の「本当の色」 を安易な選択で「無彩色」にすりかえないようにして下さいね。

 

 

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