Taeko Goto Blog

誰がこんな色を着るのか?アクアブルーのスーツは老女を大人のレディに変身させた!

私がまだサラリーマンで売場にいた時の衝撃的な出来ごとの話・・・。
私のお得意様だった60歳で13号のお洋服を着る奥様がいらした。 もう高齢な彼女がある日やってきて、いつもと違うことを要求した。 それまで真摯に服をお薦めしてきたが、今までと違うことを突然言い出したのには当然理由があった。 この出来事が私の仕事人生を一瞬で変えてしまったのだ。

なんだそれ?ちょっとした興味が突然老女を動かした?

人は誰でもそうだろうけど、自分のことは解らないものだ。だから服さえも何を着ていいか迷ってしまう。 ところがこの60歳の奥様はある日お店に来てこう言ったのだ。
「こんにちは!後藤さん。あのね、私、似合う色を調べてきたから、この中から私の服を選んで欲しいの。」
そういって、色の並んだ手帳を私に見せた。その中には服としては正直「大丈夫?」と思うかなり鮮やかな色ばかりが並んでおり、目を疑った。今まで薦められた通りに服を買っていた彼女だったのに、どこからか知ったカラー診断ですっかり彼女は選ぶ側に変貌していたのだ。
きっと、 「まあ!面白そうだし、自分が綺麗に見えるなら嬉しいし・・・。」 の温度感で出かけたに過ぎないだろうことは、しっかりした旦那様がいる主婦の彼女の立場から容易に想像できるが、そんな彼女が能動型に変貌していたのだ。

 

自分に適した色を知っている人は堂々としている

「まじか・・・、凄い色だ。」と私は内心思っていたが、大事なお客様の要望とあらば応えなければと店内を見渡し、手帳の中にある色を必死に捜したら適合すると思われたのはかなりビビットなアクアブルー(青緑系)のスーツだった。
「こんな派手なスーツ、着る人いないよ・・・。」 と私の心は言っていたし、経験上現実味のない色だとも思った。 が、そのアクアブルーを見た途端、「そうそう、それそれ!」と満足げ。
そのリアクションに私は 「まじか!これ着るんかい?」 と思ったが、彼女は心配そうな素振りも見せないで、いそいそと試着室に入った。
試着室から出てくる時の想像は、「やっぱり派手ね、これじゃ着れないわ。」だと私は長年の経験から思っていた、いやむしろ、そうに決まっているとすら思っていた。 ところが・・・、出てきた姿を見た私は自分の目を疑った。 私の想像とは全く違う、アクアのスーツが似合った姿と、満足げな納得感のある表情をしていたからだ。

その時の私の口から咄嗟に出た言葉は 「凄~い!似合っています!凄いですね、いったいこれは何なのですか?」 だ。 彼女はニコニコしながら 「だからパーソナルカラーといって私に似合う色なのよ!」 と美しく微笑んでいた。
正直言葉を失うくらいの心境だった。
これまで売り場業界で15年過ごし、それなりに経験を積み実績もつくって精一杯お客様のためにやってきたが、まるで肩すかしをくらい、次元の違う価値観を突然神様が私に落としたかのようだった。
想定外ながら似合う色を着た彼女は、それまで私が見てきたご本人より間違いなく輝いていたし、似合うと知っているものを身につけた姿は、内側からみなぎった満足感を放っていたので、綺麗というより自信に満ちていた。

自分を見つけたことで変わる人生

それまでは、このお客様も自分に相応しいものがどんなものかを知らなかったから、こちらのお奨めの通りに服を買ってきたが、自分の物差しを似合うという側面から手に入れた彼女は、私にこう言った。
「私は後藤さんが好きだし、いつも一生懸命服を考えて下さるからここにくるけれど、あなたがこの知識を持っていてくれたらもっと素晴らしいのにね。」
その後このお客様が新しいことにチャレンジしていったのは、知らなかった新しい自分に出会い、今までより自信をつけたからなのだろう。

自分を深く知ることで触覚が発達し、人生は豊かな方向に行く

どんな側面からでも自分を新しく見つけて自信が増えれば当然チャレンジ精神は湧いてくるし、行動にも出やすくなる。行動できないことがその人をつまらない世界に閉じ込めているのだから、ワクワクするには多かれ少なかれ動かなきゃいけない。 このお客様がどんな経緯でカラー診断を選んだかは知らないが、新しい知識を受け取りに出かけた彼女は明らかに人生の楽しみの触覚を伸ばしていた。 そう・・・、60歳だとしても。
動きやすくするために自分の楽しくなりそうなことにアンテナを伸ばして出かけていくその姿に、少なからず私も突き動かされたからこそ、今の私がいる。

何をするか・・・も大事だが、まず動いてみることを自分に許可する大切さを彼女から学んだ瞬間的出来事だった。 サラリーマン生活で日々の労働に明け暮れていた私には雷が落ちたような衝撃が走った。
「新しい知識が欲しい。」 と思った。
「まだまだ未熟だ。」 とも思った。
「ほんとうの接客って何だろう?」 とも思った。
この出来事で、私はサラリーマンを辞めることになるとは、その時気づいていなかったが。

 

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