Taeko Goto Blog

「自殺願望」の方のお返事はとても素直な心情のものでした

前回のブログの続きです。 私が書いたお返事に対して、すぐ返答くださいました。私の気持ちが届いたか、ちょっと心配はしていましたが、私も自分の今の力でまっすぐにお伝えしたつもりでしたので、何かしら届いてくれたと祈るしかないな…と思っていました。

お返事は至ってまっすぐで、清々しささえ感じました

「後藤先生 お返事くださって、ありがとうございます。  
ごく詳しく教えてくださって、ありがとうございます。

私は、自分の似合う色もパーソナルカラーも全くぐらいわかりません。
イエローかブルーかもわかりません。どれが好きか嫌いかすらわかりません。
自分がよくわかりません。  
私は、憧れという書き方をしてしまいましたが、
自由に生きたいのに 自由に生きられない気がしてそれが嫌で、
あと、周りの人に本当の自分に気付いてもらえない気がしてそれが嫌で、
死にたいと思ってしまいました。」

要約をすると、このようなこととでした。
●苦しい努力、やりたくないことへの忍耐を強いられる世の中が嫌い
●自分は真面目で頑張れる人間だと誤解されて、苦しくて、絶望した
●いい子、賢い子と言われるのが辛い
●身近な特定タイプの人間と関わるのが嫌

昔の昭和な時代は、努力と忍耐が好きな時代でしたね。私もこのように思わされて大人になった、ど真ん中の世代です。なんせ、親は昭和一桁の戦争体験者ですから、「欲しがりません、勝つまでは!」を生身でやっていた人達です。子どもながらに「凄い言葉だなぁ~」と思っていました。でも、いま、20代の皆さんの親御さんは、この私と同じような、戦争体験者に育てられ、なおかつ、戦争を知らない中間世代です。

今の時代と昭和の時代の橋渡しが出来ない不器用な大人達が、今の子ども達を苦しめる

世代ごとにギャップがあるのは当然です。まず、違うということを認識出来るかですね、特に年上の方が。私には私の感覚というものがあり、これは時代背景と密接に絡むのは仕方無いです。でも、それはそれとして、今の若者がどう感じるのかも、別の意識として存在するので否定などできません。 「そう感じるな!」と言われても、困りますよね。 私はよく20代の息子に言われます。
「そんな事も解らないの? ヤバくね?」 心の中で思います。
「ヤバいと言われたってな~、ま、やれるようになることもあれば、上手くいかないこともあるわな。」
で、一瞬、ムカッとするんですよ、馬鹿にされたみたいで。でも、まあ、彼からそう見えたという事実を伝えられただけで、私がダメだということと少し違うからな…と、認識を改めます。

でも、昔は頭にきてましたよ! あなたに馬鹿にされる覚えはない!ってね。馬鹿にされることと、相手の感じる状況認知の言葉を混同して反応してましたから。努力の時代の昭和感性と自分認識の探究とも言える今の時代では、このような誤差は非常に濃厚に人間関係に陰りをもたらします。昭和は「物わかりいい子」を求め、今の若者は、自己感性の拡大と発展を感じて「私は何者?」がテーマという、あからさまな違いがあるのではないでしょうか? 一人一人が覚醒していく時代になったからこそ、ステレオタイプの「いい子」で努力してきた大人達の感性は子ども達には迷惑なだけ…となってしまいますが、昭和世代は気づけない人が多い。あ、でも1980年以降生まれた方々(40代未満)は、覚醒の道を歩んでいる人も結構います。

では、どのように感性の違いを解釈するか?

「わがままに聞こえてしまうかもしれないですが、 苦しい努力や嫌いなことややりたくないことや忍耐を強いられる世の中が嫌」

これは、まさに代表的な言葉なのではないでしょうか? 苦しいこと…、これはきっとご本人がやりたくないことでもやれと一方的に押しつける人が周りにいたという話ですよね。「いいからやりなさい!」という言葉を私も良く聞いた記憶があります。だから、私も勉強が大嫌いでした。だって、面白くないんだもの。 でも、面白いと感じることなら率先してやりますよね。だから、結局「面白ポイント」を見つけられるかどうかだと思うんです。私は算数や理科にロマンを感じられなかったので嫌いで、体育と国語が好きな方で、ここでしかポイントが稼げないな~と思っていました。勉強できる人って好きなポイントや出来るやり方を自分なりに開発できているのだと思います。

「私はしっかりなんかしていない、もっと甘えたい、もっと感情を出したい、  わがまま言いたい、もっとゆるりと生きたいのに」

甘える…って悪いことでしょうか? 自立心が全く無くて依存100%なのはどのみちNGを出されるでしょう。でも、苦手なことを自分より得意な人にお願いするのは甘えではなく、得意のシェアと言いましょうか。これがビジネスの元でもありますよね。苦手なことや出来ないことをお願いするから代金を払う… これ、サービスの基本です。仕事でなくても、友達との間で片付けしてあげるから料理を作ってもらう…など、私はよくやっていました。いわゆるギブ&テイクってやつですね。 なので、自分がゆるりと生きられる人と関わり、ゆるりと出来るやり方を構築してしまえば良いことです。誰かのやり方に合わせるのではなくで、自分の「ゆるり人生の取説」をつくる。 「私は国語の宿題を教えるから、あなたは数学を教えて」となぜ小学生に時に思わなかったか、私!と(苦笑)

「怒られて傷つくことが嫌なので、いつも自分の本音を無視してきた」

怒られるのが嫌… そりゃそうですね、好きな人はいない。怒られて反骨精神に行くタイプと、悲しくなるタイプと大きく分ければ2ついるでしょうが、この方は後者なのでしょう。怒るのは、怒っている人の中に悲しみや自己否定感があることで自分以外の人に重ねて見てしまっているというのが実状です。自己肯定感が高まると怒る回数は激減します。「ああ、この人は大変なのね~」と、自分の感情と人の感情を分けて観察できる様になるからです。だから、そういう人に囲まれてきたのかもしれません。でも、そこで「無理!」って思って自分のあり方を変える練習のためにそこに居たという因果もあるでしょう。周囲は、自分の勉強材料ですから。

自分の生き方をつくるために生まれてきたのです、それを阻む材料も設定してきています

この方は最後にこのようにおっしゃっています。  

「【生きるために自分をどう変えたらいいのか】という考え方があるのですね。   私も考えてみようと思います。ので、少しずつ、 自分の本音と対話して生きてみようと思います。」

はい、是非そうして下さいね。そして、生きることに違和感を感じている人もたくさん居ると思いますが、それはおかしいことではありません。誰かに合わせて生きることから、自分を生き、共鳴出来る人と関わっていく世界に移行するための過程にいらっしゃるだけですよ。

 
 

 

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