前回のイエローアンダートーンのコーデイネートに引き続き、ブルーアンダートーンのコーディネート術をご紹介します。ブルーアンダートーンには、エレガントなサマーとダイナミックなウインターの2種類があり、サマーは濃すぎる強い色や冷たすぎる薄い色は苦手で、
中間的で柔らかい品の良さが特徴です。 それに対し、はっきりとした濃い色や無彩色、冷たさを感じる薄い色が似合う三極論のポジションを取るのがコントラストをもったインパクトのウィンターです。(今回の写真は、ミッシェルクラン、シップス、アバハウス、モルガン、ポールスチュアートから取っています。)
サマーのコーディネートの特徴
サマーのコーディネートの特徴は、全体の調和での説得力がうまれる組み合わせを表現するものであり、1アイテムのインパクトの強さには頼れないということです。何かの一点豪華主義で表現するやり方はサマーの持っているデリケートさに相応しくなく、一つ一つのアイテムが協調し合って全体で得も言われぬ雰囲気を醸す出す…というのがサマーの見せ所なのです。その意味で、あまりケバケバしい装飾のあるデザインや激しい配色の柄などは得意な方ではありません。プレーンですっきり…といった上品さの方が優先させる人たちです。天皇陛下がケバケバしいものがお似合いにならないのは誰しも想像しやすいと思いますが、陛下もサマーさんだからなおさらです。
サマーのトップスあれこれ例
サマーのエレガントの代表的なプリントシャツです。まず柄が柔らかく繊細であること、パープルという最もサマーが誰しも得意な色で線書きされた花である…など、サマーの王道とも言うべき上品さを持ち合わせたシャツです。是非着ていただきたい代表のような品ですんね。
こちらは花柄ではないですが、細かく線書きされたチェックは繊細なインパクトを物語っていますね。無地より物語性はありインパクトを感じますが、しつこくはないところがサマーのデリケートな印象を表現するのに大事なポイントです。
こちらも定番中の定番である無地のラベンダーのシャツです襟のデザインはお好みのもので選んで下さいね。サマーで紫が似合わない人はほぼいません。サマーの色は紫陽花に例えられるほど青紫から赤紫までの領域は得意なので、使わない手はないというほどですので、淡い色からチャレンジすると使いやすいですね。
細かいワインレッドのストライプが遠目からは無地に見えるシャツですが、このくらい細くなればコントラスト感がなく上品に見えるのでサマーにはよいというストライプです。太い物は避けましょう。基準としては、3mm幅以上の太さはウィンターの方が似合います。それ以上だと頑張ってきている無理感が出てしまうので注意して下さい。
こちらは、爽やかさがあるのでサマーも着れますが、これ以上コントラスト感が強くなるとウィンターになる境目の商品ですので、合わせ方でウィンターも着れます。サマーの場合は柔らかい色のパンツやジャケットと合わせることが大事です。配色されて、柄も組み合わさったおしゃれ感はとても良いですので、このような楽しい商品は積極的にチャレンジしてほしいです。
こちらは紺色ベースの小紋柄のような細かい幾何学系のがらです。幾何学柄は大きい物がウィンターに向き、サマーは小紋柄といえるほど小さい物の方が上品で似合います。ウィンターはインパクトで勝負しますが、サマーは上品さで勝負する人ですから、インパクトを狙って目立つ柄を着ると無理して目立とうとしているように見えてしまいます。それは肌質がフワッとしているからです。一見地味そうでも全体で華やぎを作るのがサマーの腕の見せ所と肝に銘じて下さい。
こちらはローズベージュのニットです。メンズにはなかなか無いデリケートな色です。ローズベージュとはオフホワイトに赤紫を数滴足して混ぜたようなピンクみを感じるベージュのことです。いわゆる生成り系のベージュはNGなので気をつけて区別する必要があります。ニットの糸も太い物より細い糸で編まれたしなやかなニットが良いです。太い糸で編んだゴツゴツしたニットが得意なのはオータムです。
これはピンクのような、赤が薄くなったような色ですね。おそらく赤と白の杢ミックスでピンクに見えている商品だと思いますが、このぼやっとした優しさがサマーの得意な位置でもあります。逆に言えば、クッキリした色はあまり得意ではないのです。優しさと上品が主軸なのでこのような調子の色は青でも緑でも良いということです。
さて、サマーとしてはかなり難易度の高いシャツですね。でも色がとてもキレイで、くすみのないサマーの方には非常に挑戦いただきたいキレイな色です。光沢感もあるのでドレスシャツとして着るケースになると思いましが、わざとローズベージュのデニムにこのシャツを着て、ラフで淡いなスモーキーピンクのジャケットなど着ていたら「惚れまっせ!」な感じですね。まあ、上級編ですね。あなたもこんなシャツをきる自分を妄想して下さい。イメトレになります!
このTシャツもスモーキーピンクですね。キレイなライトローズピンクにグレーを足して鈍くさせた色です。気をつけてほしいのは、サーモンピンクやアプリコットといったオレンジ系のピンクはNGです。濁った色になると間違えやすいので、素の純色に戻したら何色かを考えて色を選ぶ目を養いましょう。
このTシャツは、オフホワイト・ロースベージュ・バーガンディ(深いワインレッド)という、完璧な配色ですね。なかなか全部の色が叶っている配色には遭遇出来ないので、かなり強力におすすめするタイプのものです。パンツはスプリングなのでNGです。
バーガンディ(深いワインレッド)、いわゆる小豆色ですね。これもサマーの大人色として落ち着きを演出して、地味ながら華やかさを添えるお役立ち色として重宝する色です。トップスにもボトムスにもフル活用のいろですね。シックさをサマーが出すにはうってつけです。しっかりしたいろなのでウィンターにも着れます。
うって変わって、こちらはサマーの中でも華やかな色のほうです。赤を水で薄めて少しピンクに見せたような軽い赤ですが、いわゆる深紅は派手すぎてNGでも、水で薄めた軽やかさが出てくるとサマーが着れるだけの軽量感となります。
白黒木の部分が少し不適切な部分ではありますが、7:3の法則で7割が紺と青で構成されて激しい色ではないのでサマーが着れる範囲とするものです。やはり無地よりは数段技ありであることは確かですから、このような配色Tシャツを見つけて着れる範囲の配色なら、無地より優先して買って頂きたいです。
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