Taeko Goto Blog

なぜ、誰にも使えない配色の服が存在するのか?つくる側と使う側のギャップが起る理由

今日は、つくる側と使う側のギャップによって生まれてしまう「誰にも似合わない服」となってしまっている色の構成についてお話しようと思います。ショッピングエスコートをしていると、「この服は誰が着れるのですか?」と、アンダートーンが混ざった色の服をさして聴かれることがよくあります。その度に私が言うことは…。

誰にも着れないことになっている服は結構多く存在する

「商品として素敵に見えても、正確に言うと、誰にも着れません。」

そう答えることはたくさんあります。その度にお客様も「まじかぁ~」という表情をしてその場を立ち去ります。アンダートーンが混じっていると、陰陽がぶつかっているのでコントラストがつきインパクトがある印象が造れます。なので、デザイナーはそういう配色を効果的に使っている意識なのです。

つまり、陰と陽が混ざった色、それは日向と日陰がぐちゃぐちゃに混ざっている状態なので、ちょっと不自然な色の合わせ方なのですが、色の世界には「不調和の調和」という言葉があるくらい、無数にいろの合わせ方の美しさへの概念が存在します。パーソナルカラーはその一部の、人肌を中心に考えた時の色の選択をした…という一つの側面に過ぎません。

服をつくるデザイナーは、あなたに似合う服を造ろうとは思っていない

服づくりをする人の視点を考えてみましょう。そもそも、ある会社に雇われてデザイナーをしているなら、会社のコンセプトに沿ったトレンドの服を造ることを指示されますので、本人の意向はそこにはわずかしか含まれません。
また、会社でのコンセプトやポリシーがあるので、そこに適合したイメージの商品を作らなければなりません。加えてその会社で過去に売れたデータに基づいて、どんなアイテムをどのくらいつくるかもあり、その上で今シーズンの自社ブランドのコンセプトカラーという指定もあります。

あらゆる条件の中で、会社のデザイン責任者がOKを出す服を造らないといけないのです。その会社で、デザイナー責任者がパーソナルカラーのことを重要視しているかと言えば、ほぼしていないでしょう。なぜなら、アメリカからこの知識が入ってきたのが30年前で、買い手に浸透し始めたのが20年前くらいなので、歴史的に認められていない、特につくる側の専門家にはバカにしている人も多いと想像できます。

デザイナーの意識は作品であり、服に込めた意図の発露なので、根本精神はアートに根付いている

でも、私や買う皆さんとっては、「え?だって着れない服を何でつくるの? 意味ないじゃん!」という気持ちが湧きますよね。でも、服は、見た目も含め文化度が洗われ、「素敵」かどうかというものさしも必ず動くものです。つくる側の意欲としては、突飛なデザインやアートな服ばかりをつくるわけにはいかないので、色や柄で遊び心を付けたり他の商品と差異を付けることで存在価値を大きくしたいので、それをパーソナルカラーでくくってしまうと面白みがないように感じてしまうという発想になっています。

加えてパーソナルカラーの歴史が浸透していないことと、それを知らない人、気にしない人もまだまだ沢山いるので、どちらの人口比に合わせるかというと、知らない人や、制限のない配色で面白みがある方が良いという判断が圧倒的につくる側にあることで、誰も着れない配色の服=アンダートーンが混ざった色の服が、まだまだ世の中に一杯あるということです。

ユニクロをどう見る?

安価な値段で良い品質のものを世界中の人に届けたいというユニクロのコンセプトは素晴らしいと思います。が、ご存じの通り、それでも無彩色はたくさんあるし、判断がしにくい微妙な色にあえてポジションを取っているのか?と思えたりもします。誰が着てもパッとしない、でも極端に変にはみえない色で50点状態をつくるコンセプトかもしれません。 でも、黒人・白人・黄色人のどなたにもイエベとブルベは存在するので、国際的に問題無いのですが。
私はユニクロで買える色はなかなかないので、必須アイテムならある時に自分の色をまとめ買いしています。

私のクライアントの男性は、ユニクロでバーゲンになった白のタンクトップをまとめ買いして自分で欲しい色に染めることをしていました。私もよくやります。綿なら簡単に染められます。

というように…
嘆くより、自分に適正な色をしっかり選んで我が身を守る行動を選択する訓練を積み重ねて行きましょう。あなたに似合う色は、あなたを守り魂と繋がるための方向性を促す作用があります。似合う色=似合う電磁波だからです。どうせなら、身体と心を楽にしてくれる色に包まれて、生まれてきた意味に耳を澄まして毎日を送れるに越したことはないと思います。

でも先日、オーダー服をつくるデザイナーさんが私の所に着て、「今までパーソナルカラーに関心はなかったが、色は体調も整える電磁波という後藤さんの本を読み、飛んで来た」とおっしゃって下さいました。好きな色から適切な電磁波を着る…という感覚に目覚めて下さるデザイナー増えることを願ってやみません。

 

 

より日常的なカラーのニュースはこちらでご覧下さい。

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