先日、ショッピングエスコートをした30代女性が、事後にこうおっしゃいました。
「服を楽しく着るなんて、最近まったく考えていなかったなぁと気づきました。」
衣食住の1/3である「衣」が抜け落ちてしまうのは、勿体ない話です。
「自分にピッタリはまる物があると気づけたことが大きな成果だった」という想い
この方はお仕事でもずっと自分を押し殺して周囲に合わせることで何とかやって来たという想いが強かったようです。逆に言えば、自分の想いや考えを言っても周囲に受け入れてもらえないという思い込みを持っていたとセッションで気づいて下さいました。原因は、親が自分の意見をいつも否定して受け入れてくれなかったという、よくある経験です。こういう親御さん、結構多いです。 マウント取る上司によく似ています。 親は偉いという空気を保つために、子どもの意見を受け入れずに否定するという方式をとってしまう親は、自分もそうされていますよね。
意見を聞いてもらえない環境下に長く居ると、自分を感じないように自動設定する習慣が身につき、自分が何者なのかが感じととれなくなり、鬱や自信喪失といった自己肯定感とは真反対の状況に向かってしまいます。
このような方に、自分を認めていいと伝えてもどうしていいのか分からないのは当然です。だって自分を出さない訓練を積んできたのですから。でも服という新しいフィールとで「好き・キライ」を聴かれると、案外単純に反応できるようになっていきます。「キライ」と答えたら「なぜ?」と私は聞き返します。その理由を考えることで「好き」の方向性も感じられるようになるからです。こうやって自分の好きを感じることで、自分の居場所の在処を感じていくことができるようになります。
自分の個性に気づくことで、やっと呼吸困難な状態の自分に気づき、抜け出せるようになる
知らずしらすのうちにやって来た周囲への迎合習慣に気づくのも簡単ではありませんが、服という違う形で自分探しをすることで自分が抱えていた苦しみの全体像が掴めるようになります。そして私はこう、伝えました。
「あなたは自分の個性豊かな部分に気づかないまま、周囲と合わないことだけを感じてあきらめの境地にいたでしょう。でも本当は独自の美学があると認めたい欲のある人です。それを感じると生きていけないと思い込み、世間に迎合する形で帳尻わせをしてきたのが限界に達したのです。魂に「いい加減にしろ!」と文句を付けてきた…みたいな。服を通して感じた個性を認めて、魂が喜ぶ環境と人間関係にあなたが移動すればいいのです。
例えば、このような心境だと真面目な方はお金を使えないと思い込むこともあります。窒息しそうな自分を守るためにはお金しかないと思い込んでしまうからです。自分を豊かにするためには、人間関係も含め自分が清々しいと思う環境に自分を住まわせることです。」
お金や将来に対する不安は、自分と仲良くできると消えていくと気づく
私も生活保護の一歩手前までいった経験があるので、自分を信じることも、お金を稼げる自信など持てない気持ちは嫌と言うほど味わいました。死のうとして結局、死を選べない自分を認めた時、ゼロ地点にいたわけですから自分への信用など無論ゼロでした。ゼロからの出発…。
何も出来ない自分を自覚すると、できることをひとつでもやるしかないと思うわけで、それが素晴らしいかどうかの評価以前の問題です。この時のやれることは、ギリギリの自分でもやって許せることです。これならギリギリの命を削ってもできること…。私の場合は生業のカラーでした。肯定感どうのこうのではない段階です。
この底辺を味わい少しでもお金を頂けると(生活に満足な額では無いのですが)肯定感は上がっていきました。それやり続けて障害にぶち当たりながら、「これしかできなもんなぁ」から、「これが私」の境地が見えてきたのです。母子家庭援助金を頂いても足りない生活の中で、いつかまともに税金が払える状態に戻りたいと夢見た私でした。
社会に迎合し過ぎて自分を見失うこととお金を得ることがイコールになっていた
事後にこの方が下さった感想はこのような言葉でした。
「おっしゃる通り、世間に迎合した結果、自分を心地悪くしていたと気づきました。似合わない服を着るのは自傷行為に近いですね。」
言い切るあたりがこの方の潔いところだと思います。世間を諦める…、例えば勤めた会社に圧力ばかりかけてくる上司がいるといった現象は誰しも経験するところです。そこに合わせることで、ドンドン自分を見失うと黒やグレーを着たくなります。自分でいることが面倒臭いので、服を使って自分を無くすのです。自分で居る限り上司は圧を出して来るからです。でも、その上司こそ、自分を見失って圧を掛けることが仕事だと思い込んだ悲しい戦士です。孤いう人を長らく眺めていれば、自分を守るにはお金が全てのように思えるのは当然です。
そのこわばった感覚を、自分を認めて受け入れていく感覚にリセットする工程なのがショッピングエスコートです。私という他人を鏡に据えて、そこに映る自分の姿を何十回も確認していくと、自分の本来の美しさが感覚的に分かってくるのです。忘れていた自分を好き・キライの反応から思い出していくこと、そして腑に落としていくことを行動レベルで実践する、かなり楽しくテンションの高い行動療法ともいえるでしょう。
あなたを幸せにする行動療法、そう、実利のあるセラピーなのです。
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