Taeko Goto Blog

よくある質問から:色名で欲しい色を店員に伝える…は、無理だという理由

よくある質問に、このようなものがあります。 「似合う色の範囲はわかったのですが、色名を教えて頂けますか?」 今回は、この問いにお答えしようと思います。

色名を言うと相手も理解すると思ってしまう誤解

 先日も、セッション後の自分の似合う色のデータである「カラーパレット」と「イメージリング」を受け取ったお客様からこのようなご要望がありました。

「本日はお願いがあり、ご連絡いたしました。 ベースセッション時に自分のカラーを撮影してありますが、 色名まではっきりと見えませんでした。 色見本を持っているときはいいのですが、(外出自粛前)持っていないと店員さんに 説明しにくいことがあったので、色名が言えればなおいいと思いました。 ネットで調べても複数の似た色がありわからなかったので、 私のカラーの色名を教えていただけますでしょうか。」

「または、ネット上でわかる色番などがありましたら、それを教えていただければ そこからは自分で調べます。」

 まず、ドレープに着いている名前は、それを作った会社が独自で判断して、自分たちが思ったところの名前を付けているので、正式なものではないので誰にも通じないのが実態です。 例えば、あなたが「田中花子」という名前だとして、その同じ名前の花子さんと同じなのか違うのか解らないのと同じです。誰かが(自分の名前なら自分の親が)付けた名前であり、その名前だけであなたが何処の誰だかは正確には分からないということです。

 また、服飾関係では、服の色に大体の色名を付けていますが、濁った深緑は、大体カーキと名付けてあります。それがフォレストグリーンでも、オリーブでも、抹茶色でもです。リンゴかミカンかくらいのグループ分けと同じで、正確な色は全く伝わりません。加えて、店員さんは色の名前を勉強していませんから、抹茶とオリーブグリーンがどのくらい違う緑かなど解るはずもありません。濁った暗い緑を言っているらしい…暗い通じればマシな方でしょう。

色の正式な基準は、JIS(日本工業規格)が定める「慣用色名」が日本での基準

 ネットで見れば色々な図鑑や色名が出てきます。大まかな分別としては、和名と洋名に分かれます。慣用色名でもそこは同じです。慣用色名には和名と洋名合わせて269色の色が定められており、ウィキでも見られますが、この色名で私達が慣れ親しんでいるものは、本当にごく僅かです。慣用色名はこちら。

慣用色名は固有色名の中から比較的慣れ親しんで使われるものを抜粋した色という範疇ですが、知っていた名前だとしても、あなたが思ってた色とその名前は一致しているとは言いがたいものではないでしょうか?

 と言うわけで、皆が自分の中に経験上記憶した色は、あなたの記憶の大まかな色であって、他人とのイメージと記憶の誤差があるのです。例え色の名前を伝えても、相手の頭の中であなたと同じ色を描いてくれることはまずないと言えるでしょう。永遠に連想ゲームをしているだけのことになってしまいます。色名は、色のカテゴリーを伝えるまでにしか役に立たないので、もし、言語で伝えるなら、抹茶の緑、赤ワインの赤、桜のように薄いピンク、鮭のようなオレンジがかったピンク、松の葉の深い緑、紺碧の深い海の青…と表現した方が伝わります。

言葉で伝えるの大変なので、カラーパレットを見せるのが一番速い

 私がつくっているカラーパレットも診断のドレープと全く一緒ではありません。小さい面積でも解るように少し色を変えています。全く同じ…にこだわることより、許せる範疇を知っておくことが大事です。所詮ポリエステルのピカピカの布であるスウォッチと同じ服など存在しないです。綿、ウール、ポリエステル、麻…様々な素材に変換されたときに、許容範囲かどうかを判断する目を養うためにもショッピングエスコートの時間はあります。買わなくてもユニクロに立ち寄り、あなたが着られる色とNGの色というように、説明する時間も設けています。

 ということで、店員さんには自分のカラーパレットを見せて、「この色が欲しい」と伝えるのが一番効率が速いのです。さらに、そのようなものを見せると、必要の無いトンチンカンな色の服を奨められて困るということもなくなります。この中の色がないと買わないという意思表示になりますので、売らんかなという店員さんから前もって自分を守ることにもなりますので、ぜひ、持ち歩いて欲しいです。  

 
 

 

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