Taeko Goto Blog

間違い診断が頻発する色白オータムの秘めた危険

 先日、大阪から20歳の女性がいらっしゃいました。去年にウィンターと診断されたそうで、黒いニットとアイスブルーのパンツを履いてこられていましたが、一瞬見ただけでイエローだと判断はつくくらい、ベースは解りやすい人でした。 私は気にしたのはむしろ、スプリングなのか? オータムなのか?ということです。なぜかと言えば…

超色白オータムは、決して少なくないが、間違えられてスプリングにされる

 ぱっと見はスプリングに見える、透き通った色白の肌は、もちろんどのシーズンにもいらっしゃいます。サマーなら松田聖子さん、ウィンターなら吉永さゆりさん…など、ブルーベースにもいらっしゃいますが、イエローの色白とブルーの色白は、透け感具合が結構違います。口では説明が難しいですね。スプリングの色白だと、たぶん深津絵里さん、オータムの色白だと原田知世さんな感じですかね。あくまで画像を見る限りですが。 で、オータムの色白は、重たい印象がなく綺麗~という印象しかないので、かなり注意してスプリングとオータムを何組も比較して当てていかないと、2~3組では間違えます。

 20年この仕事をしている私でも、ここは7~10組ほど当てて慎重に判断していきます。もちろん、お客様にもその目でしっかり納得してもらうことが大前提です。 スプリングとオータムを見分けるために有効な組合わせのドレープの組み方を把握していないと、通常の組合わせだけでは判断出来ないというのはあるでしょう。

診断の整合性を確かめる質問を診断される側が聞いてみることで、実力が伺える

 私は、学校を出て自分でベストカラーを付けるという練習をやって来ました。30枚全ての色を4ランクの分けるやり方など学校では教わってはいません。では、なぜ細かく似合う段階を付けるようになったか?と言えば…

●自身がサマーの殆どが似合わないという変なサマーだったことからこの作業をやらないと着るべき色が解らない
●自分が洋服を販売していたことから、何をメインで何をインナーにするかなどの組合わせの基準が欲しい
●お客様から、何をどう組み合わせていいか解らないというコーディネートの要望があった

 

 ここから、細かく似合う色を観察する習慣が付いていきました。かなり訓練しないと難しいのは確かですが、その分細かいドレープの組合わせを自分で開発して、何を観察したいからこの組合わせなのだと多角的に組合わせを考える様になっていきました。 よく思うのが、1組1組のドレープの組合わせの意図(なんでこれを組み合わせているのか?)を説明出来ないなら 学校で教わった通りにやっているだけですから、診断してもらうあなたは 「なんでこの組合わせなのですか?」 と尋ねてみると診断士の解釈度合いがわかるでしょう。  

 

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