ウインタ－のコーディネート

ウィンターの特徴は、インパクトのある装いです。そのイメージは、シャープでコントラストを感じる大胆な配色やデザイン、素材の主張のあるもの…といったダイナミックな存在感です。白・黒・グレーが着れるのはウィンターだけで、彩度（彩りがない）がないので有彩色とは異なる種類の明るさを表した色という特殊な位置です。それが似合うというのは、かなり特化された位置づけで、「色でない」色が着れる特殊な人と言えるでしょう。加えて、際だった純色、そしてべーリーペールといえる極薄パステルという3つの極論の色群の特徴自体がウィンターが存在感を持っている証となります。

ウィンターのトップスあれこれ

白と黒のコントラストを着ることが出来るのはウィンターだけです。無彩色は彩りがない分冷たい色ということになります。その冷たさに耐えられるのが、青みが多く含んだブルーアンダートーンの涼しい肌色で、なおかつハードな肌質のウインターでないと強いコントラストに負けてしまい、貧相な印象になるからです。ウィンターのしっかりした涼しげな肌だからこそ、このような大胆でPOPな白黒を着こなせるのです。ウィンターの方には是非このような柄の面白さを楽しんでいただきたいです。

ボーダーも一般的な2色ではなく、多色で太さもいろいろな物が混じっていた方が面白みがあり個性的でインパクトが強くなるのでウィンターらしさが増していきます。無彩色の中にブルーと緑が入ってかなりのインパクトですが、ウィンターならスカッとした見栄えになります。無難に黒のパンツに合わせるより、ブルーや緑に合わせた方がより鮮やかで、ウィンターのインパクトがはっきりしてすガス清々しいくなりますね。

こちらも白黒のプリントカットソーです。写真プリントでも、アニメ画でもユニークでインパクトある柄はウィンターには大得意と言えます。あとは好きか嫌いかで決まりますが、アーティスティック＆モダンを着こなせる肌を活かすのは楽しいチャレンジですね。

この白黒は植物柄ですから先ほどのプリントより少し大人びた印象になります。このカットソーなら、この迫力に負けず同等な強さでジャケットを選ぶとレザーの黒がスポーティでかっこいいですが、アーティスティックにしわ加工の黒やチャコールのデザイン麻ジャケットなどもいいかもしれません。

この赤紫自体はサマーも着れる色ですが、むら染めの大胆さと真っ白とのコントラストでかなりのインパクトになるので、サマーにはダイナミックすぎて着れません。2色のコントラストが緩いならサマ－も着れますが、大胆な色使いと感じたら無理がありますね。

黒の無地でデザインが変わっているモダンさもウィンターの真骨頂といえます。ヨウジ・ヤマモトやコムデ・ギャルソンが真っ黒でユニークなデザインの代表ですが、それらもクール＆ハードな肌があるからこそ、特徴的なデザインも活きるわけです。モダン＆クールというテイストはウィンターの得意分野です。

うってかわって、いわゆる真っ赤です。純色（皆さんが原色と普段言っている）の最も鮮やかな色を着ても負けない肌色であることもウィンターの強みです。逆に言えば、ぼけた色がとても苦手なのでデリケートな雰囲気が全くうまくいかないのも事実です。真っ赤、真っ青、真緑といった強い色がキレイに映えるので、こちらも是非試してみる価値はあります。

ウィンターのグループに茶色が用意されていない場合がありますが、茶色が着れないわけではありません。ただ。無彩色が唯一着れるウィンターにとっては、そのインパクトが優先されるので茶色をわざわざ着なくても…ということになりがちなのです。着るなら、黄みをあまり感じないグレーみのある茶色（写真のような）が、赤紫を感じる茶色かのどちらかです。

赤紫と茶色の中間のような色がこのカットソーですね。この写真は小豆色に近いと思いますが、これが更に茶色に傾いた色でもウィンターに着ることが出来ます。鈍い色というより、黒を足して暗くなった暗清色という色です。この色は赤紫に黒を足した色ですね。

ストライプはとにかく得意と言えます。シャープな印象の代表でもあり、縦のラインはすっきり見せる効果もあるので尚更キリッとした印象を作ることが出来ます。引き締まった印象があるので、逆に言えば優しくはかなげな印象にはなりません。

深いネービーの無地のシャツですが、カッコイイのはシャツの素材が良い物だからです。しなやかさと発色の良さ（つややかさ）が画像からも伝わりますね。質の良い糸から作られた布地は着心地も見栄えも違います。無地になればなるほど誤魔化しが効かないのも事実です。深いネービーの場合、パンツは黒よりグレーの方がキレイですね。私ならワイン系で反対色にするか、水色のような同系濃淡のパンツをコーディネートします。

グレーにチャコールグレーの刺繍色で柄が織り込まれた凝ったシャツですね。袖の折り返し部分が真っ黒で配色してあるのもお洒落なポイントです。真っ白のパンツを合わせているのも爽やかですね。でも上半身が無彩色なら、ボトムはカラフルでも素敵なので、ピンクや濃いめのブルーでもキレイだと思います。

半袖の夏物だからこそ、このようなビビットな色でシャツをタンクトップと合わせて羽織として着るのは華やかでいいですね。マゼンタピンクと白のむら染めのシャツは、夏らしいビビットな色で、メンズでは少ない色です。ウィンターなら一度は着てみてもらいたい華やかさですね。

緑・ピンク・紫というかなり珍しい3色が配色されたシャツです。なかなかお目にかかれないむら染めっぽい柄ですね。これなら、この3色の中からパンツの色を取るのが間違いなくお洒落に着れる法則です。私ならピンクで合わせます。シャツのインナーには白だと安っぽくなるのでラベンダーを入れるとクールな印象も保てておしゃれ感も増しますね。

サテン地の茶色のシャツで、つや感があると派手さも加わりキレイな発色になります。この茶色も黄みが少ない紫みを僅かに感じる茶色です。7分袖は羽織代わりにジャケット風に着るとお洒落ですね。中のTシャツは白ではつまらないのでラベンダーにして、パンツは紫だとキレイですね。

白地に黒とグレーでアシメトリーに配色された面白いシャツですね。POPでユニークさがあり、スマートな印象ですね。この写真の着方は正統派できちんと着ていますが、中に赤のタンクトップを入れて青紫っぽいネービーのパンツを履けばぐっと華やかでインパクトのあるお洒落感が出るでしょう。