メンズのスーツとしては基本中の基本である、ネイビーとグレー、そして黒のスーツ。これってダメだとこのブログでは言ってるけど、どうなんだろう? …と思っているあなた! いやぁ、そりゃそうですよね。
世の中でこんなにたくさん売っているスーツを否定しているように言っている後藤さん、大丈夫?と言いたくなっていませんか?
ネイビーやグレー&黒がビジネスの基本になるわけ
ドレスコードという言葉があるように、ビジネスにおいては取引先や顧客への信頼とマナーの立場から清潔で一定の落ち着いた奇抜ではない服装を提唱するのは当たり前です。それがバラバラになりやすいところでは制服を作り、社員・従業員であることをハッキリ区別できるようにするという働きが服装にはありますね。
その際に、誰もが違和感を感じにくく信頼に足る色や形を考えるとスーツが一番解りやすいアイテムとなります。色については、黒がフォーマルという意味、紺は清々しい青が落ち着いた色という色彩心理があり、グレーは無彩色なので「色」がない色として個性を消して中間的なので無難という心理が生まれます。
ネイビーがダメなのではなくて、似合わない人が着ているケースが多いという話
ネイビーも細かく言えば、青寄りの紺、紫寄りの紺、黒寄りの紺、明るい紺など色々あるわけで、自分に適した紺が何色なのかを知っておくことも大事ですし、紺が似合わないなら会社のルールが無い限りは紺のスーツを無理して買う必要ない人もいるわけです。制服として使われやすいのは「清々しさ+落ち着き」の心理作用があるからですが、決して万人向けの色ということではありません。一般的に、目慣れしているだけの話です。ですが、その見慣れゆえに広く安心色として扱われるので、ビジネスでは基本色の存在となっています。
でも、平成になって生まれた人には似合わない人の方が多い人口比になっていますので、古い慣習がネイビーを歓迎しているだけで、実は悲壮感が高まって見えている人は多いのです。ネイビーじゃなくてもいい人は、自分に似合う色のスーツを買う方がよっぽど生産性に繋がります。
トゥルーズカラーから見たベーシックカラー
スーツなどに使えるベーシックカラーはと言えば、下記の様な分類が出来ます。
ウインター・・・ 黒、グレー(ライト~ミディアム~チャコール)、濃紺、黒みのローズブラウン
サマー ・・・ グレードネイビー、なす紺、ローズブラウン、ブルーグレー、チャコールブルーグレー
スプリング・・・ ライトキャメル、ゴールデンブラウン、焦げ茶、ライトブルー
オータム ・・・ ダークブラウン、ブロンズ、コーヒーブラウン、カーキ、オリーブグリーン
もちろん色名を上げれば、もっと色々な表現があるのですが、想像が付きやすい表現ではこのような感じかと思います。つまり、紺・黒・グレーはウィンターが着れる色であり、サマーも柔らかい紺が着れても無彩色は無理です。ましてやイエローベースの方は茶系やカーキが中心です。人口比では今や、イエローが勝っているのに、スーツの色だけは昭和の時代で感性が止まっています。
ココ・シャネルの言葉「かけがえのない人になりたいなら、人と同じことをしちゃダメよ」
「世界にひとつだけの花」をイイ歌だと思っていても、自分を「ひとつだけの花」として堂々と体現できているでしょか? なかなか難しいですね。それは服を使ってどう自分らしさを表現するかやり方が解らないからです。でも、服にはある程度のパターンが存在するので、それを把握することで自分らしさを絞り込んでいくことは可能です。そして何よりも似合う色とNGの色をわきまえてしまえば、それもう信頼というボーダーラインを簡単に「自分らしい」という個性で引き寄せたことになります。
シャネルは人と違うことをしないといけないと言っているのではなく、自分に焦点をあてて深め極めていく生き方を奨励していると私は思います。似合う色を自分のものにして個性を極めていくことで見つけた心地の良い色が、あなたの「トゥルーズカラー」なのです。
自分をもう一度見つめ直すチャンスは毎日の服選びに隠れている
「自分の似合う色」というグループに中に、あなたの個性と言える「トゥルーズカラー」が存在します。この色を中心に無理なくコーディネート出来るシーズンカラーは、あなたの身体に適したサプリメントを選び抜くのと同じです。
軸を持たずに迷いながら服を着るのは、胃が痛いのに頭痛薬を飲んでいるようなもので、薬を飲んでもいっこうに痛みは改善されないのは、適した薬を飲んでいないからです。服で自分のテンションを上げることは簡単なので、効かない薬を飲むような服を着続けるのは、体と心に副作用を起こしかねない損失です。自分の肌に似合う色は、自浄作用を促し解毒する力があるので、勘違いのサプリメントを飲み続けるような一生を送らないように、そして正しい適したものを調合できるプロを選ぶことを強くお薦めします。
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