楽しくて印象的で魅力的・・・それが柄物です。 コーディネートしやすい無地は日頃使いやすいので、誰しも中心に使いますよね。癖もなくスッキリした印象で組合わせしやすいと言うのが無地の良いところです。が、実際は無地でも素材が違うことでの表情の違いがあるので、無地でも案外難しいのが現実です。
無地は簡単だと思われがち、でも素材の表情が合わないとトンチンカンになる難しさ
柄は考えるのが面倒だから無地・・・ そう思っている人も多いかもしれないですね。でも、本当は無地だから合わせやすい、簡単・・・なわけではありません。 羽織物、インナー、ボトムスと全て柔らかい素材で合わせると絞まりがなくなりますし、全部重たい素材だと息苦しい印象になってしまいます。例えば、美智子様のような柔らかい雰囲気の方が着ると辛そうに見えてしまいますよね。 あなたの肌質と服の素材がマッチしないと、その違和感がもろ表れてしまうのも無地の難しさなので、無地だから何でも良いということではないのです。
色の完成度(柔らかい・賑やか・強さ・珍しさ)
柔らかい
この黄色系は色白のオータムかスプリングが似合う色ですね。細かい花柄ですが、優しい雰囲気になるのは、実は同系濃淡の配色だからです。茶色っぽく見える色の部分も実はグレイッシュトーンの黄色です。同じ黄色同士なのでまとまりのある優しい雰囲気になるわけです。このふんわりした優し配色は、ハードタイプの肌質や濃い肌色の方が着ると、服の素材と色が優し過ぎて物足りない半端さが目立ってしまいます。
賑やか
右のシャツストライプ、葉っぱ、果実などの具象柄などがミックスされた柄で、色がオレンジ、黄色、紺、緑、 という多色使いで、黄色・オレンジ・緑は類似色の暖色ですが、そこの紺色という青が寒色で引き締めてコントラストをつくっていることで、インパクトも生まれるポップで賑やかなものです。右のシャツは柄がカメラのという具象柄で、地色がターコイズで、柄に黒と黄色と白が配色されており、青緑と黄色が寒暖の反対色効果に色黒で更にコントラストを強めています。このようなカラフルで楽しい柄はスプリングが得意です。但し、色の構成が、オータムなのかウィンターなのかが決まってきます。サマーはこの手の柄は殆ど存在しませんし、現実的に苦手です。
強さ
強さを感じるには、まず、配色として補色や反対色であり、色のトーンがビビットなのか、ディープ、ダーク、ストロングなどの重みや濃さがある色であることです。爽やかな色や淡い色では反対色でも強さは出ません。この商品は植物柄で大きめであることも強さのポイントですが、深緑と朱赤がダークトーンで補色(180度の関係)でコントラストが出ています。そこにキャメルの茶系が見えていますが、これは実は黄色のグループですので強さを中和する働きがあり、奥行きを出すことに役立っています。オータムのドストライクなシャツですね!
珍しさ
これは柄物としては大変珍しいサマーの色になっていたものなので、ご紹介します。普通巡り逢えないので私が衝動買いしたのですが(苦笑)、大きな幾何学柄はまず、優しい色のサマーの色づけはされることは滅多にありません。柄の強さを引き出さないからです。でも、これは、バーガンディというダークトーンとブルーグレイのライトグレイッシュという、色とトーンの両方で対比のある関係を出しています。同じサマーという範疇からギリギリコントラストを取った上手い配色で、なおかつ柄も幾何学でサマーにはキツいなが、細かい線描きがこの配色と無理が少ない仕上がりです。
柄の面白さ(インパクト・独特・エンジョイ)
インパクト
これは、色そのものだけ言えばオータムの色で構成されています。が、インパクトがあり元気な要素が、サーモンピンクと黄色の大きな花で構成されているので、スプリングにも無理なく着られるものです。これがシャツではなく、Tしゃつというところがよりラフなイメージとなるため、スプリングも使いやすいカジュアル感に繋がっている当特徴があります。 その分、ダークな色が得意なオータムでは、少し明るすぎる印象も出てきてしまうでしょう。 色そのものの判断に加え、柄や使われているいろのトーンにより、似合う人が違ってくる現実も結構あります。
独特
独特の代表と言えるのが、このようなペーズリーと言う柄、そしてジャガード織りとかゴブラン織りと言った肉厚な織物の生地です。これは、色・柄・生地と3拍子揃っての独特を形成しており、これぞオータム!というパンツです。 私の個人的な趣味として大好きなものです(全く着れませんが…苦笑)。 ベージュと様々な茶色、黄土色など、同系濃淡配色のまとまりに加えてジャガードの凸凹感と肉厚感は、もの凄い説得力でした。実は隣に紫がかった色違いが見えていますが、茶色と紫のアンダートーンが違って噛み合わず、残念な出来映えとなっていました。この色だと、誰が着ても不思議な中途半端さが出てしまいます。
エンジョイ
アフリカ産の生地で作られたワンピースだとお店の方が言っていました。色としては、オータムと、スプリングのミックスとも言えますが、白い部分を除いて厳密にはオータム色で構成されています。が、こちらも柄の幾何学のインパクトと色づかいが手伝って、しっかりめのスプリング(個性的な方)が着ても大丈夫です。白の部分はアイボリーのほうが収まりは良いのですが、白い部分があることで爽やかさが増してより他の色のメリハリを際立たせているという効果があることは否めません。楽しいインパクトを求めるオータムにぴったりな珍しい幾何学柄です。独特で重厚なイメージが持ち味のオータムなので、幾何学柄にオータム色をポップに配色することは希です。アフリカ産だからこそかもしれないですね。
柄のイメージと色のイメージをどう掛け合わせるかが、その生地の説得力を決めるところですが、アンダートーンが混ざらずに造られている生地がたくさんあるわけではありません。生地デザイナーは服だけのことを考えている訳ではないでしょうし、着る人肌の制限を考慮しているわけでもありません。自分に相応しい柄と色の組合わせに巡り会うのは、出会いの喜び待ちということになりますね。
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