Taeko Goto Blog

NGを数えるのか,OKを数えるのか?居場所を決めるのはあなたの着眼点

昨日、大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝し、世界ランキング1位になりました。この優勝で、大坂選手の立場は一気に頂点となり歴史的快挙を成し遂げたレジェンドとなったわけです。でも、彼女の素直で天然なキャラはきっと変わることがないでしょうね。

「勝ちたい」ということばかり考えていただから、上手くいかなかった

大坂選手はインタビューでこう言っていましたよね。 それまでの私は『勝ちたい』ということばかりを考えていた」

     

だから、ガチガチになり、上手くいかないと焦り、怒り、集中力を低下させ、失敗を呼び込む。 これも人生とおなじですね。 じゃあ、「勝ちたい」はダメなのか? 自分を成長させる過程でのモチベーションとして「勝ちたい」はもっともセンセーショナルな欲で有効な動機です。勝負の世界で勝てるには、気持ちが負けていては絶対ダメですものね。 対戦相手の強みや弱みは、受験でも、就職試験でも、何かのオーディションでもいるそこに居合わせた同じ受験者の中で、競わされた結果勝負は存在するけれど、負けた時に見えるのは自分の中の不足点です。勝った相手よりどこが足りなかったのか? 自分の足りないところを見せてくれる勝者。その負けたかも知れない原因の内容を精査してこだわるか手放すかも試されています。

足りないことに執着するのか、足りないことを認めて精進するのか?

勝負しているのは、相手がいるから。 だから、勝ち負けは存在する。運もある。 例えば、就職試験で落ちた…、その原因は他の志願者が一流大学で、自分は三流大学だった。それ以外に心当たりがない…としたら? 自分に劣っていたのはいわゆるペーパー試験に受かる学力なら、勉強をし直すのか、その実態を受け入れて手放すのか? そこがあなたの精査の中身ということです。どちらに執着するのが正しいか正しくないか、その答えはあなたの中にあります。

大坂選手は、こう言いました。

「勝ちたいという気持ちばかりが強かった。でも、こんな大きな大会で素晴らしい選手と  試合が出来ていることに気がついた。」        

彼女の心の声を言い換えればこんな感じでしょうか。 ここまで来た自分を祝福し、味わおう。 私はいま、素晴らしい選手と向き合えている。 そのこと自体が凄いのだと喜ぼう。 ここまで来れた、この状況を愛でよう。 彼女は、まだ足らない自分のことに執着するより、足らないことは冷静に受け止めつつ、ここまで歩んで来れた過程すべてに感謝して味わうことに気がつけたのです。

NGばかりを数えない、NGはバネのネタであり、現状からOKを数える能力が今すぐの未来を開く

大坂選手も自分の全てにOKが出ているわけではないでしょう。でも、勝ちを意識しすぎたことで現状の素晴らしさに意識が行かず、負ける原因となる不足点ばかりを見ていた自分に気がついた彼女の人間力を感じます。すべてOKになる必要もなく、自分の弱みを強みに変えていける着眼点の変換を大坂選手は見せてくれました。       何かおかしい、気持ちが悪い、変わりたい、もういやだ…など、自分の中の違和感がある時に、自分をどう眺めるか?これは本当に難しく、人間力が試される時です。そして、脱皮するチャンスでもあります。ダメなことばかり数えていても未来は見えません。NGはあなたへ変化を届けるための謎かけなのです。自分を愛するために何をみていくのか? 大坂選手の変化を見習いたいものですね。

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