Taeko Goto Blog

「顔が明るくなるのが似合う色」という概念が間違い診断のおおもと

 

明るくなる、つまり明度があがる=白っぽくなることが良いという目になっている

明るいことは性格も明るく感じられるから、人に陰鬱に見られないといった人を一方的な価値観から測った思想から見ている証拠とも言えるでしょう。
「暗いことは性格も暗くて陰鬱で面倒臭い人に見られるから、そこを回避しましょう!」とでも言いたいのでしょうか? 暗いことが悪いとは私は思いません。人には明るい性格、落ち着いた性格など多岐にわたって良いはずです。

白くなる=血の気がなくなる という見え方もある

この考えなら、みな真っ白がキレイになる理屈になり、そもそも4つに分類する意味がなくなります。
その反論として、「真っ白まで上げるのか、アイボリーまで上げるのかを判断している」と言い訳が聞こえそうですが、明度を上げるだけなら、明度の低いダークな色の価値はないことになります。そうなると、ダークな色はその人の中で必ず点数の低い、活用度の低い色という存在にどのグループの人もなってしまいます。明るい色が苦手で暗い色が似合う人にどう説明しているのか、全く論旨が噛み合わないことになってしまいます。

4つに分ける意味がどこにあるのか、全体の意味を理解していないから、判断を明度に頼ってしまう

なにか、損が得かだけの尺度で見ているから、目の前の見栄えの良さに反応しているのではないでしょうか? 明るく見られたら得、暗く見られたら損…。そんな風にみている思考からでは価値は狭まります。
そもそもブルーアンダートーンは青みの色でこざっぱり見せることが大切で、この概念はイエローには全く不必要なものです。逆にイエローアンダートーンのにとって暖かみは命で、青冷めたら血の気がないように見えます。第一関門であるブルーかイエローかでも真逆の概念をそれぞれの良さとして解釈するのに、明暗を重視した概念では人の個性を語
るにはあまりに限界があるのではないでしょうか?

あなたにとっての適正を選ぶはずの視点が、あなたの合否を出すような価値観の提供になるのであれば、コーディネーターではなく審判者の目線で仕事をしているのかもしれません。マルバツをハッキリ言うことは必要ですが、その背景に何があるのかを解りやすく説明するのがプロの仕事です。
「顔が明るくなる色が良い色なんです。」という診断士に遭遇したら、「なんでですか?」と尋ねてみて下さい。

 

 

 

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