似合う色を診断する仕事をして19年目…。人の肌色を眺め続けて長い時間が過ぎたものです。
先日いらした20代後半の女性は、過去に2回カラー診断を受けてウィンターという結果を2回もらったそうですが、どう見てもブルーアンダートーンの肌に見えないとはじめから思っていました。なぜなら、シルバーの腕時計が肌に馴染んでいなかったからです。
いくつものツールのひとつにすぎない診断士は、その人の幸せを考えているのか？
あれもこれもやれる中でおまけのようにカラー診断をしている人が大半です。カラー診断だけでは稼げないから、他のメイクや骨格診断などいくつも組ませて多才にみせるのはいいのですが、ひとつひとつのツールに対して深い無い事でであろうとしているかの熱量を感じない人が、診断ミスを起こしているようです。
単なるお仕事、あるいはひとつの業務としてこなせる程度に思っている人は、お客様が明日から生き方を変えられるかもしれないチャンスを与える意気込みで真摯に診断してするなら、何を大事にどこを見るのかの着眼点も姿勢も違ってくるでしょう。 今回の私のお客様も2回ウィンターと診断され、全く似合わない服を買い集めてきた時間があるわけですが、そこを経てなお自分探しに飽くなき追求をしていらっしゃるこの方の未来がますます新しい風に導かれることを願ってやまないです。
髪の毛の色や量に惑わされている診断士が多い
今回のお客様も髪が黒くしっかりした素材なので、そのコントラストからウィンターに間違えられたのだろうなと想像がつきます。このケースはよくあることで、以前新宿の百貨店でみた同業者のショッピングエスコートで全く似合わない真っ黒のワンピースを勧められていたその人は、かなりしっかりした黒髪でした。つまり肌がどうなのかを髪やパーツに影響されずに観察出来ずに引っ張られてしまっているわけです。
また、肌が白く見えるからと、青白くなって顔が寒い状態をキレイだと勘違いする診断士も多いですね。顔がクッキリする感じがキレイだと勘違いしているケースもよくあります。
いずれにしても、何が自然で何が不自然に見えているのかの肌色の状態を理解していないまま基準がない診断をしているようにしか見えない結果に出会うたびに、心が痛みます。
求めるは、お客様の気品を引き出す色、それはたぶんオーラにも関係する
私も似合う色が分かって着続けていたところで自分のオーラなるものが自分の中に見えるようになり、それが自分の似合う色と一致していたので驚きながら納得した経験の上で着続けていますが、いわゆる外側のオーラが見える人にも出会ったときから赤紫が出ていましたよ～と言われて、ますます似合う色の奥行きに魅せられていきました。
「オーラと同じ色を着ればもっとも美しく見える」
かのココシャネルも、近代で最もパワフルと称される透視家エドガーケイシーもこの同じ言葉を発しているのです。
あなたの気品を引き出す似合う色…、それは似合う色と同調しているあなたの身体が発している色であり、それを探してその色を活かした服を見つけ、あなたの心すら着替えていけるお手伝いをすることが私の仕事だと思っています。
人を幸せにする
あなたがホッとするから、幸せに見える色、
あなたが自分を受け入れるから、暮らしやすくなる色、
あなたが余裕を持てるようになるから、人に優しくなれる色、
あなたが自分のポジションが分わかるから、自分の人生を生きれる色…。
だから、きちんと丁寧にあなたの心と共に似合う色を見ていくことが大切だと思っています。
もし、今あなたが問題を抱えているとしたなら、そのひずみがどこから来ているのか？あなたの本質的な性格はどんなタイプで、何が得意で何が苦手かがわかり、自分がどのくらいズレているのかが分かり、何色を着たらそれを修正していけるのかが色で見えたらいいですよね。私は、診断士としてあなたの心に寄り添いたいと思います。
診断士はそのための技術を鍛錬するのはもちろんこと、その技術を活かすだけの心を鍛え磨いておくことで、あなたの不安や戸惑いを払拭するお手伝いができるようになるのです。
色の基礎知識という土台も大切
色の特徴を説明するときに大切なのが、色をポジショニングで捉えることです。座標軸の中でどう変わると色の尺度が変わるのかという意味を、一般の人に分かりやすく平易な言葉で説明できることがカラー診断士には必要だと思います。 
色の特徴を言葉でどう表現するのか、その色が何をご本人に伝えようとしているのか？を翻訳するためにも、色を様々な角度からみて違う言葉で伝える言語力があるからこそ、アナリスト（分析者）といえるでしょう。そのためには色の基本的な知識を積んだ上での診断力を養成するのが、プロとしての最低の準備です。
色への情熱があるのか？ 単純な話ですが、「好きこそものの上手なれ」ですね。
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