今回は滅多に公開しないベーシックセッションの中のカラーコンサルティングの部分を画像で説明しようと思います。日本に似合う色の「カラー診断」が上陸して、早20年あまりは経ちました。私がこの仕事を生業にして19年目です。色と同じように、心も区分されると気がついてから約10年あまり。 診断するときに私が皆様にお話していることを写真と共に語ってみようと思います。
あなたの肌はブルーアンダートーン? イエローアンダートーン?
人の肌色は、黒人・白人・黄色人でも、青みと黄みに分かれます。白人はキレイな白っぽさがが肌にあるので、色はわかりやすいです。
例えば、黄色人種には難しいサマーのディープローズといった水で薄めたような赤も、白人さんはとても美しいです。何人かドレープを当てさせて頂きましたが、うっとりするくらい黄色人種とは違う見え方です。紙で言うなら白画用紙。黄色人の日本人はいわば、わら半紙、白より黄色が付くからわかりにくい、そして黒人さんならなおさらです。黒人の方は黒っぽさの上に反映させる色という意味では、鮮明な純色でないと色映りが良くないのは想像しやすいですね。
まずブルーアンダートーンか、イエローアンダートーンかを比較する
まずは大きな分かれ目・・・ 黒か茶か。黒が着れる人はウィンターだけです。つまり、それ以外のサマー、スプリング、オータムの人は似合わないという厳しい事実が目の前にやってきます。これを一番最初に比較するわけではないのですが、多くの方が黒は別格に思い込んでいるので、むしろ着れる人のほうが少ないという話をしておかないと勘違いが起きやすいのです。ブラックフォーマル以外はいらないという方のほうが、圧倒的に人口比としては多いのは事実です。今やイエローアンダートーンのほうが人口は多いでしょうから、なおさらですね。似合わないのに黒を着ると、もう人として物語りが感じられない、何かを遮断した様な無機質さを感じさせます。比べればもう、一目瞭然です。誰しも「ヤバい!」と感じる瞬間です。
青緑の青と真っ青の青のどちらがいいのかという比較です。左の青緑がイエロー、右の真っ青がブルーアンダートーンです。右の真っ青がサッカー観戦のように意図的に来ているように見えませんか? なじみがなく、少し浮いて見えます。左の青緑のほうが顔が落ち着いて、首と顔の肌色が分離せず繋がって見えますね。 真っ青のほうが首に影が濃く入っているのが解ると思います。青は爽やかな色ですから素敵な色です。でも真っ青はその分涼やかな色ですから、黄みのある暖かみの肌色をしているイエローアンダートーンの方には、顔が青ざめてしまうので、気の毒で不健康な印象にどうしてもなってしまいます。
左の黄緑がイエロー、右の緑がブルーです。左の方が肌なじみが良く顔にくすみが入っていないですが、右は顔全体がグレーっぽいくすみがかっているのが解ると思います。血色が良く感じ、健康的な肌色に見える方が似合っている色なので、黄緑のほうが遙かに顔色がいいですね。私もサマーですが、好みは思いっきりイエロー側が好きですし、黄緑は大好きです。でも、私の顔と黄緑を一緒にみても気持ち悪いのがこの写真をみても解ります。どんなに好きでも似合わないものは似合わない・・・。この事実をどう受け止めるのか?
逆に言えば自分の強みを強みとして受け入れて行けるのか?の自己承認です。人はいつでもないものねだりをしてしまいますが、ないものにこだわるのか、持っているものに注目するのか、どちらで生きるのか? 人生の選択も同じです。
左の写真はレモンイエローとバナナイエローとの比較です。レモンが顔に近いと寒々しい印象です。右写真は茶色の比較です。右肩のほうがオータムのコーヒーブラウン、左肩側がサマーのローズブラウンで、左側の法は肌色が陰りがなく血色いい安定感のある顔写りです。
こちらは、イエローアンダートーンのブラウンとブルーアンダートーンのローズブラウンを髪にに載せて三角巾を被ったようにした比較で、似合った方のコーヒーブラウンならコーヒーショップの店員にイメージで、似合わない方のローズブラウンだとお弁当屋さんのような印象の違いがあります。これがブルーアンダートーンの人なら、見え方が全く逆転して見えるから面白いです。似合っていることがどれだけテンションが高いかを皆様が実感する比較です。
これでこの方はイエローアンダートーンの方だと言うことが決まった
イエローアンダートーンか、ブルーアンダートーンかを最低でも7組はドレープを当てて、どちらの肌色かを決定します。イエローならブルー側の色は似合わないので、買う必要は無くなります。A型の血液型の方がB型を輸血することはない…というのと同じです。用がないので、未練を持っても仕方無いです。柄物でこの両方が混ざった場合は自分が似合う方のアンダートーンの色の構成比が7割以上のものを選ぶ事です。 どんなに素敵な商品でも、あなたに似合わなければ服は意味がありません。服はオブジェではなく、「着る」物なので、あなたの肌色というキャンバスの上に載せて調和する色彩を搭載しないと意味がないからです。
この記事へのコメントはありません。