心の整理をする…とあなたが望んだら、まず何をしますか? よく利用されるのは、占いですね。信憑性に欠けるとしても、運勢のようなものがあるなら知りたいと思う気持ちは誰にでもあります。でも、納得する内容を得ることができた試しがないのも事実です。私が鬱で苦しんだ時、やはり占いのたぐいは色々本を読んだりしたものです。
占いに振り回されるより、自己分析を徹底的にすることで自分を救う
そして人生の脈絡があるらしいということは理解しました。そう、人生脚本みたいなものがある…ということへの理解です。でも、その存在が解っても、今の自分の苦しみが、解決することにはなりませんよね。脈絡があったとして、じゃあ何故、私はこんなに苦しまなきゃいけないんだ? 解決するには何が必要なんだ? 必死に模索して私が行き着いた着眼点は、何となくではなく徹底的に自分を見つめ直して、自分の思考回路の特徴を掴み、自分を知り尽くすことでした。だって、あてどない占いに頼るより、「自分という今ここにいる確かな存在」を徹底的に検証した方が確実だと思ったのです。
自分が知っている「いつもの自分」が本当に自分か?
自己観察、自己分析、性格分析、心理分析… 私は何者? 私は誰? どういう人?
それまで思い込みの中だけで自分のイメージを勝手に作り上げてきたけれど、実はそれは正しいのか? 自分の外側にある尺度、つまり何かの物差しで自分を分析したら、どんな自分が見えてくるのかを知ろうと思いました。大学時代に気にしていた大衆心理への反感が、鬱という苦しみで、なおさら私を「個」の特徴に向かわせた因果を強く感じていた12年前の私でした。
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